日本テレス「元気なモノ作り中小企業300社」
第1位東京都34社(うち大田区15社)、第2位大阪府26社(うち東大阪市13社)、第3位愛知県18社。
これは何の順位でしょう?
実は、中小企業庁が06年4月に策定した「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれた企業の数です。
この300社は、全国50万社にものぼる製造業の中小企業の中から、世界規模で高いシェアを誇る企業や他社にマネできないオンリーワンの技術を持つ企業などとして選定されました。
いくつか、具体的な例を見てみましょう。
(1)東京都墨田区にある岡野工業は、長い試行錯誤の末、蚊の針と同じような細さの痛くない注射針を開発。
(2)東京都三鷹市にある三鷹光器の製造した特殊カメラは、30年も前にスペースシャトルに搭載。
今では、同社製の脳神経外科用の顕微鏡スタンドが、米国市場で約70%のシェアを獲得。
(3)愛知県豊橋市にある樹研工業は、米粒に大量に乗る、重さ100万分の1g、直径0.147mmの世界最小超小型歯車を開発。
その超微細プラスチック精密射出成形技術は世界屈指。
地域別に見ても、大田区や東大阪など従来からモノ作り企業が集まっている地域が上位に来ている一方、庄内藩のモノ作りの伝統が残る山形県から7社が選ばれるなど、様々な特徴が出ています。
鋳造、鍛造、プレス加工、メッキ加工など、優れたモノ作り基盤技術を持つ、いわば「匠の中小企業」は全国にたくさんいます。
高い精度や品質で、また短い期間で加工できることが、製品や部品をつくる企業の競争力にも繋がっています。
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